コンクリートポンプ車とは、建築現場等で使用される特殊車両です。主にコンクリートミキサー車が運んできた生コンクリートを油圧による圧送で型枠に流し込む作業を担当します。操作するには車両系建設機械の作業装置の操作の業務に係る特別講習を受講する必要があり、さらに高度な技術を習得している証である圧送技能士の資格も複数あり、現場によってはそれらが必要な場合もあります。これはコンクリートポンプ車が作業をする現場というのは多岐にわたるからで、それぞれの現場での工事内容とコンクリートの扱いに関する高い知識と経験が欠かせないからです。
建築現場におけるコンクリートの重要性は高いのですが、まず気温や湿度によって生コンクリートの扱いは変わりますし、操作する者の熟練度がそのまま工事現場全体の作業効率や安全に関わってくるのです。コンクリートポンプ車には主に2種類があります。今主流なのはそのうちの1つであるブーム車で、生コンクリートを圧送するための長い折りたたみ式のブームを搭載した車両です。これにより高い場所や輸送するのが困難な場所にも容易に圧送することが可能になりました。
もう一つには配管車があり、これは名前の通りポンプから直接つながれた配管から生コンクリートを送る車両で、ブーム車では入っていけないような狭い現場等では重宝します。一般の方にはあまりなじみの無いものですが、建設業界では新車、中古車ともに需要の高い車両です。