トンネル工事などの土木工事や、ビルなどの建設工事においては、コンクリートが欠かせません。このコンクリートは、工場で水やセメントなどの材料を混ぜ合わせ、固まっていない生コンクリートの状態で現場まで運ばれます。現場に到着した生コンクリートは、必要な箇所に必要な量だけ型枠に流し込む必要があります。しかし、コンクリートは重い材料です。
1立方メートルで約2.3トンほどありますから、人力で運ぼうとすると時間がかかりすぎて生コンクリートが乾いてしまいますし、ビル1軒建てるためには、生コンクリートが1トンや2トンでは全然足りません。そこで、コンクリートポンプ車が使われます。コンクリートポンプ車は、最後尾に生コンクリートを流し込むパケットと呼ばれる設備があり、その前方部分にポンプを装備しています。ミキサー車からパケットに注ぎ込まれた生コンクリートは、ポンプによって押し出されます。
ポンプの出口にはホースが取り付けられるようになっていて、そのホースは、コンクリートポンプ車に装備されている多関節のブームに取り付けられています。ブームを操作することで、ホースの出口を所定の型枠の上に配置することができ、そこから生コンクリートが吐出され、型枠の中に流し込まれる仕組みになっています。ブームに取り付けられたホースに吐出する以外にも、コンクリートポンプ車はより高圧で生コンクリートを吐出する吐出口を装備しており、高層ビルなどの高い場所の型枠にコンクリートを流し込むこともできるようになっています。立体駐車場のことならこちら