立体駐車場にはドライバーが車両を目的階まで運転して移動する自走式と、装置内部に収容する機械式の2種類が存在します。コストパフォーマンスの優れた立体駐車場を求めるのであれば、それぞれのメリットとデメリットを比較して条件に合ったものを選ぶことが大切です。一般的に自走式は大型のアミューズメント施設や商業施設の他にも病院や空港、マンションなどで採用されています。機械式は収容台数を増やして効率的に駐車できるため利用できる土地が限られた都市部の商業ビルやホテル、時間貸駐車場などで多く見られます。
自走式の立体駐車場にはある程度広い敷地が必要になり、施設の上階を利用して大規模な駐車場を運営するのが一般的です。機械式は敷地面積に対する収容台数を増やせるため、狭くて複雑な形状の土地にも多くの車両を駐車させることができます。利用可能な敷地面積が限られているものの、多くの車両を駐車させたい場合には機械式を選ぶとよいでしょう。立体駐車場を維持するにはコストがかかりますが、機械式は装置内部に車両を収容するため特別な投資をしなくても安全性が高いのが特徴です。
ただし機械の性能を維持するためには、定期的にメンテナンスを行わなければならないのでコストがかかります。自走式は開放的で利便性が優れている反面、防犯性に問題があるので管理人に巡回させたり防犯カメラを設置したりするなどの対策が必要です。このタイプは機械式のように定期的なメンテナンスは不要で、維持費が安いというメリットがあります。コストを抑えたいのであれば用途や予算、安全性やメンテナンスを総合的に考慮して効率的に運営できるタイプの立体駐車場を選ぶとよいでしょう。