世の中のバイクに乗っている人が全て、「自分自身で適切な評価を下すことができる」と言う訳では無いです。専門的な資格などを持っていなくとも、趣味でプロ並みの知識・経験を持っている素人というのは確実に存在しています。しかし、そういった人はごく一部に過ぎない為、中古車買取時には販売業者の意見や知識に頼って判断することになる可能性が非常に高くなります。販売業者はプロですので、顧客に対して確かな情報を提供してくれます。
万が一にも嘘偽りがあった場合には、そのことが発覚した時に詐欺や詐称で訴えられてしまう可能性もある為、ある程度慎重に適切な評価を提供してくれると言って良いでしょう。ただし、販売業者が提供する内容は「こちらが要求しなければ」当たり障りのない部分や、顧客にとってのメリットとなる部分だけに留まってしまう可能性もあります。販売業者からしてみれば、本当はそれほど良くない状態のバイクであったとしても売らなければ利益にならない為、多少は過剰な表現をしても「良い中古車だ」と思わせる必要がある訳です。中には中古車の状態を冷静にアピールし、全てを納得したうえで販売するという良心的な販売業者もあります。
しかし、絶対数で見れば少数派になってしまうため、少しでもいいので「自分で評価できる」という事が非常に大きな意味を持ちます。「このバイクは非常に良いものだ」とアピールされたとしても、「本当にそうか、本来はどのくらいの評価になるべきか」という事を自分でしっかりと考え、納得した形で購入できるようにすることが大切です。